医学や科学の進歩により、この半世紀ほどで人の平均寿命は大変進化しました。その為、高齢化社会では、今までの定年年齢や年金を受領する年齢が引き上げられて、私達は一旦社会に出てからとても長い労働奉仕を課せられております。しかし、それだけ伸びた平均寿命とは裏腹に、最近の社会の傾向は、大学を卒業したばかりの早い段階で、社会的地位が決められて、人生のやり直しをするチャンスがどんどん減ってきています。TVの刑事ドラマなどで代表される様に、たたき上げで努力する人材は、決してキャリアを超えることは出来ません。
同じ様に、医療の現場の資格制度でも、一度社会に出た人間が、医師や看護師、又はレントゲン技師と言った、医療現場に転職する為の道が閉ざされております。特に看護師のように、受験競争のない看護養成校で学ぶことで、ほぼ間違いなく合格できる資格は、今の厳しい社会の現実を体験した社会人からの転職希望がたくさん寄せられております。
しかし、文部科学省の認可する大学や厚生労働省の指定する看護養成校の教育は、昼間の授業しかありません。その為、これらの資格を目指すには、一旦、学生に戻り国の指定する学校教育を受けなければ、資格試験の受験すらできません。しかし、今はインターネットも普及して、本来は働きながらでも、ネットにより医療の知識を学ぶことが出来ます。
また、実習と呼ばれる体験も、医師免許に合格した医師が、いきなり難しい手術を行うことなど出来ないように、全ては働きながら少しづつ技術を学んでいくことが実情です。ですから、様々な医療資格に、国が指定する学校教育を義務付けるのはおかしく、せめてこれを義務とするなら、通信教育や夜間校の普及を行うべきです。